成長
近頃、成長をよく考える。
植物を育てていて、ぐんぐんと芽が出て茎が伸びて葉が茂って花が咲いて実がついて…
そんな変化がすごいなぁと思っていたけど、
改めて、人間も凄いなぁ。
今まで全然見えてなかったんだなぁと思う。
お腹の中に赤ちゃんができて、育っていく過程を想像すると、卵から人のカタチになるのは、魚類から哺乳類へ進化していく過程みたいで、大変興味深い。
卵から人間の形ができるのだから、それはものすごいスピードで、すごい能力なんだと思う。
これをお腹の膨らみや胎動を感じられることは神秘だけど、エコーでなんとなく見ることができても、目に見える実感としては少し薄いなぁなんて思ってた。
だけど、生まれてきてからの変化は、目に見えるのでさらに興味深いと思う。
たとえば、手。
最初はゴミばかり集めてくる。
手のキメが細かいのだなぁと思っていたら、
次は布や紐を引っ張り出す。
握れない。
指を使えるってことは当たり前じゃなくすごいことだったんだなぁと思った。
最初からモノを握れるわけではない。
寄せてくることから始まるらしい。
生まれてからは、哺乳類のヒトへの進化の過程のようだ。
ヒトは手を使えるから脳が発達した…
赤ちゃんが能力を身につける過程はヒトへの進化なんだなぁ。
赤ちゃんって、かわいいと思っていた。
だけど、それだけじゃなくて、すごく高速に進化が進むんだ。妙に感動。
知覚機能は、最初は、目が見えるようになり、音に反応するようになり、手に興味を持ち始め…
運動機能は、首が座って、寝返りがうてて、ハイハイして、立つ…
そして、きっと脳もこれから記憶ができたり、高度な処理をできるようになってくる。
人見知りも、大人からすると、ちょっとショックだけど、赤ちゃんから見れば、短期の記憶ができてきたってことで、喜ばしいこと。
そんな風に成長を捉えると、
大人って、すごく速く動けるし、高度なことをいっぺんにしていると思う。
自然になのか、教えてもらってなのか、いろんなことができる。すごいことだ。
あたりまえのことなのに、
いろいろあたりまえではなかったことに気づく。大人ばかりに囲まれてると、凄さをすっかり忘れている。
赤ちゃんがどうやって何を習得していくのか、オトナはどこまでキッカケを与えていけばいいのか、教えることはどこまでなのか…
植物だって環境に左右される。
きっと赤ちゃんだって環境に左右される。
どんな言葉をかけるのか、
どんな栄養を与えるのか、
赤ちゃんを育てるって、赤ちゃんの世話をすることではなくて、自然に仕えさせてもらってるってことなのかなもなぁと思うと、なんだか畏敬の念が湧いてくる。
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